受験生は模試の結果に一喜一憂することだと思います。それだけにとどまらず模試の成績で自分の志望校が変わってしまうことだってあります。今回は受験生の模試とのかかわり方について執筆しました。

よろしくね

目次

1. そもそも模試に意味はある?

2. 全国模試

2-1. 駿台

2-2. 河合塾

2-3. おすすめ

3. 冠模試

3-1. 駿台

3-2. 河合塾

3-3. 東進ハイスクール

3-4. おすすめ

4. 共通テスト模試

1. そもそも模試に意味はある?

 結論から言うと模試に意味はあります。大まかに利点を挙げると以下のようになります。

本番に似た雰囲気を味わえる

自分の回答の客観的な評価をしてもらえる

模試を受けている集団の中での自分の立ち位置が分かる

受験勉強のモチベーションにつながる

 これらは間違いなく受験本番につながります。つまり、模試の適切な利用は受験勉強において重要な意味を持つのです。

 模試の復習が大切という話があると思いますが、これは間違いないです。

 本番さながらの緊張感と集中力をもって模試を受けているため、模試できちんと復習した部分や問題は普段の参考書や授業での勉強より強く印象に残ります。

 また模試の復習は問題だけに着目するのではなく、時間配分や感情といった受験に関係する事柄に目を向けることで、さらに意味が増していきます。

 しかし模試は受験料もかなり高く、一日の中で多くの時間を占めるほか、普段の勉強と比べて疲労感もあるため数を絞り本当に自分のためになる模試を選択することが必要となってきます。

それでは模試の種類ごとに特徴や利点を紹介していきたいと思います

2. 全国模試

 ここでは全国模試について紹介します。

 これらの模試は母集団となる受験者数が非常に多く、受験生全体の中での自分の立ち位置が分かりやすくなります。ただ、全国模試は各大学に特化したものではなく、総合的な問題となっているため受けすぎは要注意です。

 有名なものとして駿台と河合塾の二つがあり、この二つ以外のものは全国模試として受ける必要がないと思います。そう思うくらい、模試の質も参加者の人数も多いです。

2-1. 駿台

 駿台が運営する全国模試で、僕が受験生のとき一番お世話になった全国模試も駿台全国模試でした。

 基本的に記述方式の模試で会場は駿台の校舎になることが多いです。駿台に通っている人にとっては馴染みのある会場となるので、あえて通っている校舎とは別の校舎を選んで本番の練習をする友達もいました。(基本は自分が通っている校舎で受けます。)

 問題の難易度は難しいですが、受験生の時期ごとに押さえておくべき単元をきちっと狙った出題で、自分の足りない部分に気付かせてくれる模試です。また問題数も多いため、各々の学力に応じた時間配分の良い練習にもなると思います。

 受けた感想としては難関大学向けという印象で、工学部や理学部といった一般的な学部の判定はかなり信憑性が高いです。

 しかし問題の難易度がそもそもかなり高いので、比較的簡単な問題で高得点を取ることが必要となる大学・学部の判定はあてにしない方がいいと思います。

 例としては地方の医学部や獣医学部などです。これらの大学はまた違うベクトルの入学難易度なので、偏差値は高めに設定されていますが、指標になりにくいです。

 実際僕は最低ランクの判定でしたが、駿台模試で偏差値が67くらいの医学部にかなりの余裕をもって合格していました。

 余談ですがかなり返却までの時間がかかってしまうことから、結果が現在の自分の学力と乖離していることがあるという注意点があります。

 また、駿台全国模試以外にもアドバンストという模試もありますが、こちらはさらに難しいので自分の学力や時間と相談して考えてください。

2-2. 河合

 河合塾が運営する全国模試は全統模試といわれていて、こちらも基本は記述形式です。例年駿台全国模試より参加者が多く、受験者の全体的なレベルは低い印象です。

 返却までにかかる時間が駿台全国模試と比べてかなり短いということはかなりの利点だと思います。

 対象者の学力の幅も広いことから、難易度は駿台全国模試と比べても比較的落ち着いています。当然模試の時期に習得しておきたい事項や歯ごたえのある問題も散りばめられているため、受けることには十分意味があります。

 た、問題の難易度が標準的であるからこそ、こちらの模試は医学部や獣医学部といった標準的な問題で高得点を取ることが求められる大学の判定には適していると思います。実際こちらの模試では駿台全国模試ではD-E判定だった医学部もC-B判定になっていました。

 ただ東大、京大、科学大のような高難易度の問題が待ち構えている大学の判定はあまりあてにしない方が良いと思います。簡単な問題で高得点を取ることと、難しい問題でそこそこの点数を取ることは偏差値上では同じでも、求められる能力は全く違うということです。

 またすべての模試に通じますが、私立の入試方式はかなり多様なので私立はきちんと精査してから志望校に記入した方がいいです

2-3. おすすめ

 上記の二つの模試のどちらかに決めて高2の春くらいから定期的に受けて、受験生の中の自分の立ち位置を知っていくことは受験に直接つながる行動です。

 そのうえでおすすめなのですが、上記の二つの模試ならどちらでもいいと思います。通っている塾や住んでいる場所から受けやすいほうを選んでも問題ないと思います。そのくらいこの二つの模試には意義があります。 

 強いて言えば、

難しい問題である程度の点数が求めらる受験生は駿台全国模試

標準的な設問で高得点を取らなくてはいけない受験生は河合塾

といった感じです。

 ただ全国模試では各大学に特化しているわけではないので、あくまで目的は大学の判定ではなく、模試を通して自分を俯瞰することと「試験」そのものに慣れることです。模試は大切なことですが、過信しすぎるのは良くないです。

3. 冠模試

 冠模試には主に駿台の実戦模試、河合塾のオープン、東進ハイスクールの本番レベル模試があります。どれも大学独自の問題を用意しており基本的には旧帝国大学等の最難関大学のみの開催となっています

3-1. 駿台

 駿台の冠模試は駿台実戦模試と言われていて、夏と秋の開催となっています。大学によっては夏の開催がない場合もあります。

 質の高い採点と問題であり、よく大学の傾向を捉えた問題となっています。ただ、返却までにかなりの期間を要します。成績はネットでの返却となっています。

3-2 河合塾

 河合塾の冠模試はオープン模試と言われていて、駿台同様夏と秋の開催となっています。また、秋のみの開催となっている大学があることも同様です。

 受けた印象としては河合塾の模試の方が同じ大学でも解きやすいように感じました。3つの塾の冠模試の中で実際の入試の難易度に最も近いと思います。返却は通称「冊子」と言われるものが郵送されることで行われますが、こちらもかなりの時間を要します。

 また、科学大や一橋大のような最難関校のオープン模試はありますが、実戦模試はいまのところ存在していないのでこちらも注意点です。

3-3. 東進ハイスクール

 東進ハイスクールの冠模試は本番レベル模試と言われていて、駿台・河合塾と比べて高頻度で行われています。

 大きな違いの一つとして共通テストが終わったあとにも開催されるということが挙げられます。ただ、駿台や河合塾もプレテストとして最終調整用の模試のようなものを準備しています。

 最大の特徴は返却までの期間だと思います。ほかの二つと比べてかなり早く、自分の実力を反映したものとなります。しかし、採点は比較して粗い部分があり、特に英語や国語などの科目はかなりあいまいな印象を受けました。また、他の二つの模試と比べて高校2年生・1年生の受ける割合が高いため、偏差値や順位は少し高めに出る印象です。

3-4. おすすめ

 僕がおすすめする受け方は高3の春や高2の冬ごろに一度本番レベル模試を受けて、自分と最難関大学との差を明確にしておくという方法です。

 本番レベル模試は問題や採点に多少の疑問点は持ちますが、全体として質は高く大学の実際の入試難易度も概ね模倣できていると思います。そのため、駿台と河合塾が冠模試を開催していない期間に本番レベル模試を利用して、「具体的な目標」を理解することがカギになると思います。

 その後の冠模試は志望校が決まっているならば、基本的には駿台と河合塾のどちらも受けた方がいいと思います。本番レベル模試は時間の都合次第で問題ないと思います。模試の受けすぎは逆効果です。

 駿台と河合塾の冠模試は、その年の受験生のほとんどが受けるため、成績は入試本番での自分の立ち位置と同等の意味合いを持ちます。ほかの模試とは違い志望校の見直しも必要になってくるのでかなり残酷な模試です。

 あくまで一例ですが

STEP1
早い時期に本番レベル模試で目標を明確化しておく
STEP2
夏に志望校の実戦模試とオープン模試を受けてみる
STEP3
足りない部分を補う勉強をする
STEP4
秋に志望校の実戦模試とオープン模試を受けてみる
STEP5
合格は現実的かどうか考える
STEP6
共通テスト後出願するかどうかの判断材料に用いる

という形でいいと思います。実際に受験するかどうかはその年の共通テストの点数や倍率、浪人が可能かどうかなど個々人で大きく変わってくるので、何とも言えません。

早い段階で本番レベル模試で志望校との差を認識し、駿台と河合塾が冠模試を開催している夏と秋には志望校に沿って基本的にはどちらも受けれるようなスケジュールを立てるということです。

 注意点としては駿台と河合塾の冠模試は時期が同じであるため、受けることが日程上不可能な大学の組み合わせがあることです。そのため冠模試の季節までには志望校を明確にしたいです。 

 模試の申し込みはかなり早い段階行われるため、忘れないように注意してください。

4. 共通テスト模試

 共通テスト模試に関して言えることは、ほとんどどれでもいいということです。

 共通テストの対策をかなりしましたが、共通テスト自体がかなり変化しているので、正直どの予備校の模試が良かったかと言われるとわかりません。これは僕だけの感想ではなく、友達や塾の関係者に聞いても似たような感想でした。 

 また、共通テスト模試は他の模試とは違い自分ですぐ点数が分かるため、そこまで成績返却までの時間が空いても問題ありません。そのため、基本は自分が所属している塾や高校が勧めているものを受けるという形でいいと思います。

 ただ、高3になると二次試験の勉強が忙しく、本筋の勉強とは逸脱してしまう共通テストに時間が割きにくくなリます。そのためどの塾の模試を受けると決めるのではなく、自分の勉強と相談して時期的に適している模試を受けた方がいいと思います

 一つして欲しいことは共通テストを知るために、早いうちから一度模試や同日体験などを受けることです。これをすることで早い段階から共通テストのイメージが付きやすいので、共通テスト対策への移行がスムーズになります。実際僕の周りは高1の一月に東進ハイスクールの同日体験を受けている人が多かったです。

模試を楽しんで!

 この記事が少しでも皆さんの合格への参考になれば幸いです。